2月のCPは635ドル(1月比10ドル上昇)
2025年2月のサウジアラムコCPは635ドルとなり、1月比で10ドルの上昇が見られました。
また、1月のMB平均値は、12月の400ドルから69ドル上がって469ドルとなっています。
CPの動向と要因
2月のCPは635ドルで1.60%上昇
2月のCPが10ドル上がった背景には、次の要因が影響しています。
原油需要の増加
1月に米国で記録的な寒波が襲い、暖房用の原油需要が急増しました。
この需要の高まりが原油価格を押し上げ、CPにも影響を与えました。
サウジアラビアのLPG出荷制限
サウジアラビアが2月積みのプロパンガスに対して出荷数量制限をかけたことで、供給側の制約が価格を支えました。
供給量の調整によって価格が維持され、CPが上昇しました。
原油市況
1月の大寒波が原油価格に影響
1月21日に米南部のテキサス州などが記録的な寒波に見舞われ、この影響で原油価格が急騰しました。
- WTIの急騰 1月22日には、暖房用の原油需要が増えるとの予測から、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の価格が76.33ドルまで急上昇しました。この原油高がプロパンガスの価格にも波及し、CPが10ドルの上昇を見せました。
LPガス市況
サウジアラビアの出荷制限
サウジアラビアが2月積みのプロパンガスに数量制限をかけたことが、価格上昇に寄与しました。
- 出荷制限の理由 出荷制限の具体的な理由は不明ですが、需要の減少を防ぐため、または供給側が価格を維持するための措置として行われた可能性があります。プロパンガスの価格は、市場の需要ではなくサウジアラムコ社が決定するため、出荷量の調整によって価格がコントロールされることがあり、これが価格上昇に繋がったと考えられます。
米国MB市況
1月のMB平均値は469ドルに上昇
1月の米国MB(モンテベルビュー)の平均値は、12月の400ドルから69ドル上がり469ドルとなりました。
- 寒波による暖房需要の増加 1月中旬に米国南部を襲った記録的な寒波により、暖房需要が急増し、MB価格は大きく上昇しました。この影響がプロパンガスのスポット価格に大きな影響を与えました。
まとめ
2025年2月のプロパンガス価格(CP)は635ドルで、1月比10ドルの上昇が見られました。この上昇は、原油需要の増加とサウジアラビアの出荷制限が主な要因です。
寒波による暖房需要の急増とサウジアラビアの供給調整が、供給側の圧力を高め、価格を押し上げました。