【都市ガスの基本料金】主要ガス会社の料金体系一覧表。乗り換えのメリットあるか?検証!

都市ガスの料金は電気料金と同様に、毎月の固定費用である基本料金と、使用したガスの量に応じてかかる従量料金で構成されています​。


エネるん

つまり、ガス代を重要視するなら、ガス会社が設定している基本料金と単価を基準にどこの会社を選ぶべきか判断するといいですね!


※実際の請求時には各月の燃料価格に応じた原料費調整額が加減算されるため、月によって単価は変動します。

2017年のガス自由化以降

各地域の大手ガス会社、さまざまな新規参入企業が都市ガスの販売に乗り出し、料金プランも多様化しました。

主要都市ガス会社の基本料金と従量料金の比較
都市ガス料金の仕組みとプロパンガスとの違い
他社に乗り換えるメリット(セット割引やキャンペーン)
ガス代を節約する方法

上記についてわかりやすく解説します。

主要都市ガス会社の基本料金・従量料金比較

まず、主な都市ガス会社の料金体系を比較してみましょう。

※2025年4月時点:上表の単価は各社の基準単位料金(原料費調整前の標準的な単価)を示しています。

それぞれのプランについて解説。

上の表について詳しく見ていきましょう!

新しく進出したガス会社のプランについて

表から分かるように、ガス自由化で参入した新興勢のプランは、地域の大手ガス会社の料金より基本料金・従量料金ともに約3~5%程度割安に設定されていることが多いです​。

こうした割引率は一見小さいようですが、4人家族で月40m³前後のガスを使うケースでは年間で約6,000円の節約(大手との差額)が見込めます。

30代女性

ガス代が月数百円安くなった

20代男性

電気とまとめて契約してポイントが貯まるようになった

実際、2017年の自由化以降にメリットを感じている声が多く聞かれます。

原料費調整制度について

原料費調整制度とは、LNG(液化天然ガス)の価格や為替の変動に合わせて、都市ガスの単価を毎月自動で調整する仕組みです。

電気料金の「燃料調整費」と同じような制度で、LNG価格が上がればガス単価も上がり、下がれば安くなります。

都市ガス会社はこの調整に上限を設けていないため、円安やLNG価格の高騰などで、ガス料金全体が上がる原因にもなっています。

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各社の最新の原料費調整単価は、各ガス会社の請求書やWebサイトで確認できます。

都市ガス基本料金の仕組みとプロパンガスとの違い

基本料金はなぜ必要?その仕組み

基本料金とは
ガスの使用量に関係なく毎月かかる固定費で、ガスメーターや配管の維持管理、安全点検などの費用を含みます。

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つまり基本料金とはガス会社が安定してガスを供給するためのコストです。

都市ガスの特徴
都市ガスでは、基本料金が使用量に応じて段階的に上がる仕組み(階段制)になっています。

例)

  • 0〜20㎥→基本料金759円
  • 20〜80㎥→基本料金1,056円
  • 80㎥超→基本料金1,232円 など。

使用量が増えると保安コストも増えるため、多くの都市ガス会社で同様の制度(大阪ガスなど)を採用しています。

注意点
基本料金は全国的に700〜1,000円程度が一般的ですが、金額や段階は会社ごとに異なります。

自由化後は新しいガス会社が基本料金を大手より少し安く設定している場合もあり、固定費を抑えたい人には見直しのチャンスです。

都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い

家庭で使われるガスには、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の2種類があります。

都市ガス

メタンが主成分で、地下のガス管から供給。特徴としては、都市ガスは料金が透明で安定しています。ただし災害には弱い傾向がある。

プロパンガス(LPガス)

プロパン・ブタンが主成分で、各家庭にボンベで配送。プロパンは配送コストがかかるため料金が高くなりがちで、同じ熱量を使っても都市ガスの方が安く済むことが多いです。

プロパンは業者ごとに価格が違い、地域差が大きいのも特徴。災害には強い。
また適正価格であれば都市ガス並みの料金で利用している方もいる。

さらに、都市ガスに切り替えられる地域なら、都市ガスの方が節約につながる可能性が高いです。

ガス会社乗り換えのメリット・料金・セット割・キャンペーン比較

都市ガスを他社に乗り換えると、料金が約5%安くなり、年間で数千円の節約が期待できます。さらに、手数料0でセット割やキャンペーン特典もあるため、お得に乗り換えが可能です。

電気・他サービスとのセット割引

ガス自由化により、電力会社やLPガス会社が都市ガスに参入し、電気とのセット割引が広がっています。たとえば、

東京電力は「ガス+電気」で年間約1,224円おトク
ENEOSは「ガス+でんき」で年間1,200円割引
ニチガスは月300円割引で業界最大級のセット割

中にはガス+ネット回線のセット割も。
ガスと電気をまとめて乗り換えることで、ダブルで節約できる可能性があります。

各社キャンペーン特典の比較

ガス会社を乗り換えると、料金以外にも特典があります。多くの会社が、

8,000~10,000円のキャッシュバック
ポイント付与(楽天など)
初月基本料無料

ただし、「2年利用で特典付与」など条件付きのものもあるため、契約前に内容を確認しましょう。とはいえ、ガスは基本的に違約金なしが多く、品質や安全性も従来通りなので安心です。

公式サイトや比較サイトで最新のキャンペーンをチェックして、おトクに乗り換えましょう。

都市ガス代を節約する実践方法

毎月のガス代を抑えるためには、料金プランの見直しとともに日々のガスの使い方を工夫することも重要です​。

基本料金を下げることはできる?

基本料金は固定費ですが、間接的に下げる方法が2つあります。

1つは、基本料金が安い他社に乗り換えること。
例えば東京ガスからENEOS都市ガスに変えれば、基本料金が約3%安くなります。

もう1つは自分の使用量に合った料金プランを選ぶこと
たとえばニチガスの+プランは基本料金がやや高くても、従量単価が安く、トータルでお得になることがあります。

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つまり、使用量に合った会社を選べば、基本料金を含むガス代全体を抑えることが可能です。

次に日々の生活にちょっとした工夫を施すことができれば、基本料金は下がりませんがガス料金全体が確実に下がります。

ガス使用量を減らす節約ポイント

給湯温度を2~3℃下げることでガス代の節約に(例:湯温42℃設定)。
ガス代を節約するためには、調理・給湯・暖房など日常シーンごとに少しずつ無駄を省く工夫が効果的です。以下のポイントに気を付けるだけでも、年間を通せば大きな差になります。

  • 調理の火加減を適切に
    鍋底から炎がはみ出さないようコンロの火力を調整しましょう​。必要以上の強火は熱のロスが大きくガスの無駄遣いになります。また、湯沸かしの際は蓋をして加熱時間を短縮する、鍋底の水滴は拭き取ってから火にかけるといった工夫でガス使用量を減らせます​。
  • お風呂の給湯温度を見直す
    給湯器の設定温度を今より2~3℃低くしてみましょう​。例えば冬場に42℃に設定していたお湯を40℃にするだけでもガス消費が減り節約につながります。特に追い焚きを多用する場合、最初から低めの温度設定にしておくと効率的です​。
  • 入浴時の工夫
    お風呂では湯量を必要以上に張りすぎない、シャワーはこまめに止める・時間を1分短縮するなどの工夫をしましょう​。浴槽のフタはしっかり閉めておくことでお湯が冷めにくくなり、追い焚き回数を減らせます。
  • ガス暖房の使い方
    ガスファンヒーターや浴室暖房乾燥機を使う際は、必要な時だけ運転し設定温度も上げすぎないよう注意します。部屋の断熱(すきま風対策)を強化したり、衣服で調整することで暖房ガスの節約につながります。

こうした細かな節約テクニックを積み重ねることで、毎月のガス使用量を無理なく減らすことができます。

エネるん

「塵も積もれば山となる」で、1日あたりわずかな節約でも一年続ければ大きな効果になります。

自分に合ったプラン選びと上手なガス利用で賢く節約

都市ガスの基本料金や従量料金のしくみ、会社ごとの違い、節約のコツを紹介しました。
ガス代が上がっている今こそ、乗り換えや省エネで家計の負担を減らすチャンスです。

まずは、地域で使えるガス会社の料金プランを比較し、年間でどれだけ安くなるかシミュレーションしてみましょう。

その際は、基本料金だけでなく、単価や割引も含めて総合的に判断することが大切です。

また、契約先だけでなく、ガスの使い方でも料金は大きく変わります。特に給湯や暖房の工夫は効果的です。契約と使い方を見直せば、誰でも無理なくガス代を節約できます。

参考資料

 ガス会社を変えたい方へ
【重要情報】をおしらせです!

実は、今使っているガス会社から、ほかのガス会社に変えられないことがあります。

理由は、「ガスボンベを運ぶ人(会社)」が決まっていたり、 ガスを売るお店(卸売り店との関係など)が特別な関係にあることがあるからです。

たとえば…

配送委託(はいそういたく)

「ガスボンベを運ぶ仕事」をほかの会社にお願いしている状態。 そのため変更したいガス会社のガスボンベ配送を、 今のガス会社が担当している場合は変更できないことも!

卸売り・小売り

大きな会社がガスをまとめて売り、 小さなお店がそれを仕入れてお客さんに販売する関係。 この場合「同じグループなので変えられません」と言われることがあります。

だからこそ、関係のない会社を見つけて しっかり切り替えられるか確認することが大切です。 でも、全部を聞いて回るのは大変ですよね…!

そこでおすすめなのが、下の相談窓口に問い合わせる方法です。 さまざまな地域のガス会社と連携しており、 私たちが安心して切り替えできるようサポートしてくれます。

まずは気軽に相談してみましょう!

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NEW

適正価格と平均価格の差額|10 m³ 2025年
プロパンガス 適正価格と平均価格の差額
(10 m³・税込 / 2025年)
地域適正価格平均価格差額
北海道5,830円9,911円+4,081円
東北5,720円9,644円+3,924円
関東4,950円8,241円+3,291円
中部5,500円9,021円+3,521円
北陸6,710円10,736円+4,026円
近畿6,380円9,008円+2,628円
中国6,160円9,856円+3,696円
四国6,160円9,856円+3,696円
九州6,160円9,784円+3,624円
沖縄6,050円9,200円+3,150円
全国平均9,458円
※10 m³ は 2〜3人暮らし(毎日シャワー+週3回自炊)の目安使用量
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Chunichi

中日新聞が LPガス料金の“地域格差” を報道 —『自由料金の盲点、家計直撃』

東海地方の代表紙も ガス料金の不透明さ に注目。 平均価格と適正価格の差 を明示し、 「比較・診断が節約の第一歩」 と訴えています。

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Nikkei

日経新聞が LPガス料金の“見えない割高” を特集 —『地域で最大2倍の価格差、家計圧迫が社会問題に』

プロパンガスの適正価格と平均価格の乖離が “家計インフレ”の新たな火種 として報道。 当協会のデータも引用され、料金診断の必要性がクローズアップされています。

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Yomiuri

読売新聞が ガス料金の“不透明さ” を警鐘 —『利用者保護へ情報開示と競争促進を』

大手紙が相次いで LPガス問題を報道。 「契約の見直しが家計守る鍵」 と主張し、 当協会のデータを引用して 料金診断の重要性 を説いています。

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