投稿者: エネるん

「プロパンガスは高い！」と言われますが、本当に損なのでしょうか？

賃貸住宅では、物件のオーナーが契約したガス会社を使うしかありません。自由な選択ができないため、料金が高止まりしてしまいます。

というのが2025年3月までの常識でした。

実は、オーナーから了承を得れれば、会社変更はできないことはないです。

この記事では、賃貸住宅でプロパンガスを利用する入居者のために、料金が高くなる理由を明確にし、その対策を詳しく紹介します。

分譲マンションご利用予定の方はこちらの記事がお勧めです。

賃貸のプロパンガスが高いと感じる本当の理由

理由① オーナー・管理会社とガス会社の付き合い

オーナーが不動産業者や建築業者の場合、ガス会社と密接な付き合いがあるケースが多く、切替えに至りにくいです。

物件オーナーが切替える意思がない場合は、入居者側ではどうすることも難しいのが現実です。

特に複数物件を持つ大地主の場合、一つの物件を変えると他の物件も影響を受けるため、切替えが難しいことがあります。

理由② オーナー・管理会社が入居者の状況を把握できていない

入居者が実際に支払っているガス料金の詳細はオーナーや管理会社に伝わっていないことが多く、入居者自身が声を上げない限り改善されません。

また、管理会社に相談してもガス会社に回されることが多く、ガス会社側も熟練した担当者が対応するため、交渉が難しい状況がよくあります。

理由③ 設備費用が知らず知らずに上乗せされている

プロパンガス設備の導入費用がガス料金に含まれているケースがあります。

これは本来オーナーが負担すべき設備費用を、ガス会社が入居者の料金に上乗せして回収する仕組みになっているためです。

理由④ 空室が多い物件は基本料金が高め

ガス会社が利益を確保するため、空室があるとその分一人当たりの基本料金が戸建てよりも高く設定される傾向があります。

プロパンガスを逆に活用するメリット

メリット① 災害時の復旧が早く安全

プロパンガスは災害時にも強く、都市ガスよりも早期復旧が可能。非常時の備えとしては実は安心感があります。

メリット② 地域や建物の制約を受けない

都市ガスは地域によって導入されていない場合もありますが、プロパンガスはどこでも利用可能です。

地域制限がないのは大きなメリットです。

ガス料金を下げる具体的な方法

方法① オーナーに相談してガス会社変更を提案

賃貸住宅でも、オーナーの了承があれば、ガス会社変更が可能です。
入居者がまとまって相談し、オーナーへ具体的な提案をすると交渉成功率が高まります。

方法② 交渉を諦めて日常生活でガス使用量を賢く節約する

シャワーヘッドの交換や調理方法を工夫するなど、日常生活で簡単にガス使用量を抑えることができます。

入居者にうれしい法改正情報（2025年春施行予定）

料金透明化で上乗せ費用が明確に

新たな法改正により、プロパンガスの料金に含まれる設備費用が明確に表示されることになりました。

これにより、入居前に料金の内訳が把握しやすくなります。

オーナーとガス会社の長期契約が禁止

入居者の負担となる長期的な設備費用の上乗せを防止するため、オーナーとガス会社間の長期契約が禁止されています。

契約の見直しが促進され、料金低下につながる可能性があります。
参照

オーナーに相談する具体的な手順について

①賃貸契約書を確認する

まずは、不動産仲介業者との間で交わした「賃貸契約書」と「重要事項説明書」を確認しましょう。

これらの書類には、オーナーの連絡先や情報が必ず記載されています。

②オーナーに手紙を送ってみる

オーナーの連絡先が住所しか記載されていない場合、手紙を送ることが効果的です。

直接訪問する方法もありますが、勇気が必要なため、まずは手紙で「ガス料金が高くて困っている」ということを伝えてみましょう。

物件名、号室、名前、使用量、ガス代、具体的に示してください。

可能であれば、他の入居者にも声をかけて協力を得るのもよいでしょう。

③その後、専門家に相談するのもあり。

オーナーと話が進まない場合、専門家への相談を検討しましょう。

2006年から消費者保護を目的とした活動を行っている協会がおすすめです。
プロパンガス料金適正化協会

④経済産業省の通報フォームに相談する。

それでも解決が難しい場合は、経済産業省が設置している通報フォームを利用して連絡してください。

最近の法改正により、国も積極的に調査や対応を進めています。

現在はモニタリングも行っており、必要に応じて国から直接ガス会社への確認も行っています。
経済産業省通報フォーム

まとめ｜オーナーにとっては、入居者の影響力が一番大きいため、入居者が声をあげるしかない。

「プロパンガスは高い」という常識を逆手に取って、上手に活用・節約して快適な暮らしを手に入れましょう。

ぜひ、この記事を参考にして、あなたにとって最適なガスの使い方を見つけてください。

ガスコンロを間違えて使うリスク

都市ガスとプロパンガス用のガスコンロは見た目は似ていますが、誤って使用すると火力の異常、ガス漏れ、故障の原因になります。

安全に利用するためには正しく見分けることが重要です。

都市ガスとプロパンガスの主な違い

• 都市ガス地中のガス管から供給される天然ガスを主成分とし、空気よりも軽い。
• プロパンガス（LPガス）ボンベで供給される液化石油ガスで、空気より重く、災害時にも強い。

正しいガスコンロの見分け方1.シールを見る

①本体に貼られているシールの中身を確認する

ガスコンロには必ず「都市ガス用」または「プロパンガス用」の表示シールがあります。

まずは本体のシールを確認しましょう。

②型番で確認する

ガスコンロの型番をメーカー公式サイトで確認することが確実です。

型番にガス種の記載があるため、簡単に見分けることができます。

正しいガスコンロの見分け方2.外のボンベを見る。

プロパンガス（LPガス）の場合は、基本的にボンベが外にあります。

このボンベがあり、家とつながっている場合は確実にプロパンガスのコンロです。

都市ガスは、ボンベがない。

都市ガスの場合、地中からガスが供給されているため外にボンべがないです。メーターのみが付いています。

※​70世帯以上の集合住宅（戸建て）において、プロパンガスを一括で供給する方式は「簡易ガス供給方式」と呼ばれます。​この方式では、敷地内に設置された供給設備から、地中に埋められた導管を通じて各家庭にガスを供給します。

【賃貸】都市ガス・プロパンガス見分け方

【賃貸】プロパンガスの場合

外に、倉庫がある場合があります。そこの倉庫に一括でボンベが管理されています。
たまに倉庫なしで、1階にまとまってる場合もあります。

【賃貸】都市ガスの場合

ボンベではなく、メーターのみが集まっています。

ガスコンロの間違いが起こった時の対処法

もしガスコンロを間違えて設置または使用した場合、すぐに使用を中止し、ガス会社や専門業者へ連絡しましょう。

安全に使うためのポイント

• 引っ越しや買い替えの際には必ずガス種を確認。
• 中古品を購入するときも型番とラベルを確認する。
• 使用中に異常を感じたらすぐに使用を停止し、専門業者に相談する。

まとめ

ガスコンロは見た目だけで判断せず、ラベル、型番、ガスメーターなどでしっかり確認しましょう。

安全で快適な生活のため、適切なガスコンロの使用を心掛けましょう。

プロパンガスと都市ガスを比較する上で必要な情報すべて揃えました。

そもそも２つのガス何が違うのか？どのように比較すればよいのか？
信用できるデータを基にわかりやすくプロパンガスと都市ガスの料金比較表を作成しました！

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プロパンガスと都市ガス料金の都道府県別比較をしたあとに、最後の方に
同熱量換算で見る料金比較について解説してます！

• 基本料金
• 1㎥あたりの料金
• 10㎥あたりの料金合計

ぜひ、じっくり見ていって下さい！

プロパンガスと都市ガスの違い

原料の違い

• 都市ガス　メタンが主成分。ガス管経由で各家庭に届く。
• プロパンガス（LPガス）プロパンとブタンが主成分。ボンベ配送式。

料金制度の違い

• 都市ガス（公共料金制）　規制により料金は一定、過度な料金設定は不可。
• プロパンガス（LPガス）　自由料金制で、各業者が独自に価格設定。競争原理が働かないと高額になりやすい。

熱量の違い

• 都市ガス　約11,000 kcal/㎥
• プロパンガス　約24,000 kcal/㎥（都市ガスの約2倍以上）

都市ガスとプロパンガスの料金体系比較

都市ガスの料金体系

• 公共料金として監視が行き届いており、比較的安定した価格。

プロパンガスの料金体系

• 基本料金と従量料金の「二部料金制」が基本。
• 業者ごとに「最低使用量制」や「三部料金制」などがあり、複雑な料金体系が料金の不透明さの原因に。

しかし、逆に考えれば、プロパンガスは会社選びをしっかり行えばコストを抑えることが可能。

都市ガス・プロパンガスの請求金額の内訳（計算式）について

基本料金

ガス会社のボンベ運搬費用や運営費。

従量料金

１㎥あたりの料金（従量単価）×　ご利用者の使用量で算出されます。

プロパンガスと都市ガス料金の都道府県別比較

北海道と東北地方

関東地方

中部地方

近畿地方

中国地方

四国

九州地方

LPガスボンベについて知りたいけれど、いざ調べると「サイズがいろいろあって分かりにくい…」「個人でも充填できるの？」など疑問が出てきませんか？

この記事では、LPガスボンベの基本情報から、サイズや価格、充填のポイントまで分かりやすく解説していきます！

そもそもLPガスボンベとは？

LPガスボンベは、プロパンガス（LPG）を充填しておくための容器です。

家庭用から業務用までさまざまな種類があり、サイズや用途に応じて選ぶことが大切です。

LPガスボンベとプロパンガスボンベの違いは？

結論から言うと、基本的には「同じもの」です。

LPガス（Liquefied Petroleum Gas）は、日本ではほぼ「プロパンガス」のことを指します。そのため、「LPガスボンベ＝プロパンガスボンベ」と考えてOKです。

LPガスボンベのサイズと容量について

「どのサイズのボンベを選べばいいの？」という疑問にお答えします！

家庭用と業務用で違う？

家庭用のボンベと業務用のボンベでは、大きさや重さが異なります。

家庭用のLPガスボンベ

家庭用では、以下のようなサイズが一般的です。

• 5kgボンベ（小型で持ち運びやすい）
• 10kgボンベ（家庭のガス供給に使われる）

業務用のLPガスボンベ

業務用では、より大きなボンベが使われます。

• 20kgボンベ（飲食店や店舗でよく使われる）
• 50kgボンベ（工場や施設で使用）

最近は、家庭用でも20キロ・５０キロボンベが使われることも多いです。

LPガスボンベの価格はどれくらい？

「LPガスボンベの値段ってどれくらい？」と思う方も多いですよね。

価格はボンベのサイズやガスの量によって変わります。

10kgボンベの価格相場

家庭用の10kgボンベは、新品で 15,000円～25,000円程度 です。

中古品やレンタルで安く済ませる方法もあります。

充填費用も忘れずに！

ボンベ自体の価格とは別に、ガスを充填するコストもかかります。

一般的には 1kgあたり400円～600円 ほどです。

LPガスボンベの充填について

「LPガスボンベを自分で充填できるの？」と気になっている方もいるかもしれません。

個人での充填は基本的にNG

日本では、法律により個人でのLPガス充填は制限されています。

専門業者に依頼するのが一般的です。

充填できる場所はどこ？

• ガス会社の充填所
• 一部のホームセンター（要確認）
• LPガスの販売店

LPガスボンベの安全な使い方

LPガスボンベは便利ですが、正しく使わないと危険もあります。

ガス漏れを防ぐために

• 使用前にホースの接続をしっかり確認
• ガス漏れ検知スプレーを活用

保管方法に注意！

• 直射日光の当たる場所は避ける
• 風通しの良い場所に置く

まとめ

LPガスボンベは、家庭用・業務用でサイズが異なり、購入や充填の方法もさまざまです。

安全に使うためのルールを守りながら、自分に合ったボンベを選びましょう！

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プロパンガスコンロとは？都市ガスとの違い

プロパンガスコンロは、都市ガス用のコンロとは異なり、プロパンガス（LPガス）を燃料とするガスコンロです。

都市ガスと比べると一般的に「料金が高い」と思われがちですが、実際の違いを知ることで、適切な選択ができます。

プロパンガスと都市ガスの基本的な違い

プロパンガスはボンベに詰められて供給されるのに対し、都市ガスは地中のガス管を通じて供給されます。

そのため、プロパンガスはガス会社との契約によって料金が変動しやすい特徴があります。

火力やコストの違い

プロパンガスは都市ガスよりも発熱量が高く、火力が強いのが特徴です。

そのため、調理時間の短縮につながることも。一方で、コストは都市ガスに比べるとやや高めですが、適切なガス会社を選ぶことで節約も可能です。

どんな人に向いているのか

• 都市ガスが使えない地域に住んでいる人
• 火力の強さを重視する人
• 短時間で調理を済ませたい人

プロパンガスコンロの選び方（サイズ・機能・メーカー別）

プロパンガスコンロを選ぶ際は、自分のライフスタイルや使用頻度に合ったものを選ぶことが大切です。

一人暮らし向け、小型コンロの選び方

一人暮らしの場合、省スペースで使いやすいコンパクトな2口コンロが最適です。グリルなしタイプやシンプルなデザインのものが人気です。

家族向け、大型コンロの選び方

家族向けには、3口以上のガスコンロやグリル付きタイプがおすすめです。複数の料理を同時に作れるので、効率的に調理ができます。

人気メーカー（リンナイ、パロマなど）の特徴比較

• リンナイ　デザイン性が高く、掃除しやすいワンピーストップが人気
• パロマ　コスパが良く、初心者でも扱いやすいモデルが多い
• ノーリツ　安全機能が充実し、火力の調整がしやすい

プロパンガスコンロの設置・接続方法

コンロを購入したら、正しく設置・接続することが大切です。

設置前に確認すべきポイント

• プロパンガス対応のコンロかどうか（都市ガス用と間違えないように注意）
• 設置スペースの広さ（安全に使用できるスペースがあるか）
• ガスホースの長さと規格（適切なホースを準備する）

接続の流れと注意点

1. ガス栓を閉める
2. ガスホースをしっかり接続する
3. 接続後、石けん水などでガス漏れチェックをする
4. 安全を確認したら使用開始

設置時のトラブルと対策

• ガスがつかない → ホースの接続が正しいか確認
• 火が安定しない → バーナー部分の汚れをチェック
• ガス漏れの疑い → すぐに使用を中止し、ガス会社に連絡

プロパンガスコンロの掃除・メンテナンス方法

長く安全に使うためには、日頃の掃除と定期的なメンテナンスが重要です。

日常の掃除方法

使用後に軽く拭くだけでも、汚れの蓄積を防ぐことができます。特に、油はねや焦げ付きは放置せずにすぐ拭き取るのがポイントです。

五徳やバーナーの正しい掃除手順

1. 五徳を外して洗剤で洗う（焦げ付きがひどい場合は重曹を使うと◎）
2. バーナー部分の詰まりをチェックし、ブラシで清掃
3. 全体を乾燥させてから元に戻す

長持ちさせるコツ

• 定期的に点火テストをする
• ガスホースにひび割れがないか確認する
• グリル部分の掃除も忘れずに行う

プロパンガスコンロのコストを抑える方法

プロパンガスコンロをお得に使うための工夫を紹介します。

ガスの使用量を節約するコツ

• 鍋底の広い調理器具を使う（熱伝導が良く、効率的に加熱できる）
• 弱火を上手に使う（強火よりも燃費が良い）
• 調理の下準備をしっかり行う（時短＆ガス節約）

安いガス会社の選び方

プロパンガスは、契約するガス会社によって料金が大きく変わります。定期的に料金を見直し、適正価格の会社を選ぶことが節約のカギです。

長期的にお得に使うためのポイント

• 省エネ設計のガスコンロを選ぶ
• 無駄な点火時間を減らす
• ガス会社のキャンペーンを活用する

まとめ

プロパンガスコンロは、火力の強さや設置の自由度の高さなど、都市ガスにはないメリットがあります。

一方で、コスト面のデメリットを解消するためには、適切な機種選びやガス会社の見直し、日々の使い方の工夫が大切です。

「プロパンガスコンロは高い」と思われがちですが、正しい知識を持つことで、お得に快適に使うことができます。

ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりのコンロを選んでみてください！

天然ガスは、私たちの生活で使われるエネルギーの一つで、主にメタンという気体からできています。

メタンの化学式は「CH₄」で、1つの炭素（C）と4つの水素（H）が結びついたものです。

このメタンは、非常に単純な形をしているため、燃えやすく、エネルギーとして使うのに適しています。

メタンとは？その化学式と特徴

これは、1つの炭素原子（C）と4つの水素原子（H）がつながった分子です。

メタンは、天然ガスの中で最も多く含まれている成分で、主にエネルギーを得るために燃やされます。

天然ガスの成分について

天然ガスは、メタンがほとんどを占めていますが、他にも少しだけエタン（C₂H₆）やプロパン（C₃H₈）、ブタン（C₄H₁₀）なども含まれています。

これらはメタンよりも少ない量ですが、ガスの性質に影響を与えます。

また、天然ガスの中には窒素（N₂）や二酸化炭素（CO₂）、水分（H₂O）などの不純物も含まれていることがあります。

これらは通常、ガスを使う前に取り除かれます。

液化天然ガス（LNG）って何？

液化天然ガス（LNG）は、天然ガスを冷やして液体にしたものです。

液体にすると、体積が小さくなるので、遠くに運ぶのが簡単になります。

LNGもメタンが主成分ですが、エタンやプロパンなどが少し混ざっていることがあります。

液化することで、ガスをもっと効率的に運ぶことができるので、海外にも輸送しやすくなります。

天然ガスは、クリーンで効率的なエネルギー源として、家庭や工場などで広く利用されています。

そして、液化天然ガスとして遠くまで運ばれ、世界中で使われることができるのです。

LNGとは？