4月のCPは615ドル（3月比15ドル下落）

2024年4月のサウジアラムコCPは615ドルとなり、3月の630ドルから15ドル（2.38％）下落しました。

2月のMB平均値は472ドルでしたが、3月に56ドル下がり、416ドルとなりました。

CPの下落要因

需要期終了と季節要因
プロパンガスの需要期が終了し、通常であればCPは下がる傾向にありますが、原油高の影響を受けて下落幅は予想よりも小さくなっています。特にウクライナ問題が影響を及ぼしています。

ウクライナのロシア製油所へのドローン攻撃
ウクライナ軍がロシアの製油所をターゲットにしたドローン攻撃を強化しています。これによりロシアの精油能力が10～15％減少したとされています。ロシアは世界第三位の原油生産国であり、その供給減少は原油価格に大きな影響を与えています。ロシアの原油供給量減少が、需要期の終了によるCPの下落を相殺しています。

MB価格の下落

需給の緩和
3月のMB（モントベルビュー取引価格）は、2月から56ドル下がり、416ドルとなりました。1月の大寒波の影響で製油所稼働率が低下していた米国市場では、急激に回復し、プロパンガスの供給が増加しました。暖房需要期が終わり、需給が緩和したため、在庫の減少も一段落し、価格が下がる結果となりました。

まとめ
2024年4月のCPは615ドルで、3月比で15ドル下落しましたが、ロシアの原油供給量の減少とウクライナ問題が影響し、予想よりも下落幅が小さい結果となっています。MB価格は需給の緩和により416ドルに下がりました。