ガス機器とは?
「ガス機器」とは、都市ガスや LP ガスを燃料として調理・給湯・暖房・発電などに使うすべての器具を指します。
ガス種との適合、安全装置、省エネ性能を正しく理解することで、毎日の暮らしはもっと安全&おトクになります。
1. ガス機器の主なカテゴリー

① 調理系(コンロ・オーブン など)
- ビルトイン/テーブルコンロ:最新モデルは Si センサー 搭載で立ち消え防止
- ガスオーブン・炊飯器:直火の強火でパリッと香ばしい仕上がり
② 給湯系(ガス給湯器・湯沸器)
- 標準給湯器・ふろ給湯器・暖房付ふろ給湯器
- エコジョーズ:潜熱回収で従来型よりガス使用量 ▲10〜15%
③ 暖房系(ガスファンヒーター・床暖房 など)
- 秒速点火&乾燥しにくい快適暖房
- TES 温水暖房:家中をムラなく暖めるセントラル方式
④ 乾燥系(ガス衣類乾燥機・浴室暖房乾燥機)
- 電気式の約 1/3 時間でふんわり仕上げ、シワも軽減
⑤ 発電・ハイブリッド(エネファーム・ハイブリッド給湯器)
- 家庭用燃料電池:発電効率 37〜42% + 給湯・暖房
⑥ 空調・GHP
- ガスヒートポンプ (GHP):電力ピークカットに貢献、業務用空調で普及
⑦ 産業・業務用
- 業務用レンジ・コージェネレーション・工業炉など多岐に展開
⑧ 防災・アウトドア
- カセットこんろ・ガストーチ等は カートリッジ燃料機器 に区分
2. ガス種と機器適合早見表
ガス種 | 主な記号 | 主な地域 | 使える機器表示 |
---|---|---|---|
都市ガス 13A | 13A | 関東・関西ほぼ全域 | 13A / 12A・13A共用 |
都市ガス 12A | 12A | 静岡・東北の一部 | 12A / 12A・13A共用 |
LPガス | LP・プロパン | 全国(戸建・集合住宅) | LP(都市ガス用は使えない) |
※機器側面や裏面に貼られたステッカーで必ず確認しましょう。誤使用は不完全燃焼・火災の原因となります。
3. 安全装置と正しい接続
- Si センサー(調理機器)… 立ち消え・過熱防止・消し忘れ自動消火
- 不完全燃焼防止装置(小型湯沸器)
- ガス漏れ警報器+遮断弁… 集合住宅では設置が義務のケースあり
- 接続はホース内径の色表示を確認し、ソケット式ガス栓 へ確実に差し込み
10年以上使用した機器は経年劣化により事故リスクが急増します。
日本ガス石油機器工業会は「設計標準使用期間10年」を目安に点検・交換を推奨しています。
4. 省エネ買い替えについて
- エコジョーズ:従来型から年間ガス代▲10〜15%、CO₂排出▲200kg/年
- エネファーム:自家発電で電気代も削減、停電時は非常用電源としても活躍
- ハイブリッド給湯器:昼間ヒートポンプ+夜間ガス、季節に応じて最適運転
- リース・ローン:ガス会社の機器リースなら初期費用ゼロ、月々 3,000〜5,000 円が目安
▼ 年数別・買い替え判断の目安
使用年数 | 症状 | 推奨アクション |
---|---|---|
〜10年 | 異音・点火不良 | 点検/部品交換 |
10〜15年 | 給湯温度ムラ・燃焼臭 | 早期買い替え検討 |
15年以上 | 部品供給終了が多い | 即時交換推奨 |
5. よくある質問(FAQ)
Q1. 都市ガス用 13A コンロを LP ガスで使えますか?
A. 直接使用はできません。ガス種変換部品(ノズル・バーナー)をメーカーが供給していれば改造可能ですが、工事は 必ず有資格者 に依頼してください。
Q2. ガス機器の寿命はどれくらい?
A. 一般的に 10 年が点検推奨、15 年を超えたら交換検討が安全です。給湯器は毎日燃焼するため劣化が早く、熱交換器の穴あき事故が増えます。
Q3. エコジョーズにすると本当に元が取れる?
A. ガス使用量 50㎥/月家庭で概算すると、年間 8,000〜12,000 円のガス代削減。
10 年で設備差額をほぼ回収できます。
6. もっと詳しく知りたい方へ
「うちの機器はガス種に合っている?」「交換するといくら節約できる?」など気になる方は、LINE 無料診断 からお気軽にご相談ください。