プロパンガスメーターの使い方・自分で使用量を調べる方法について!エラーコード表示と対処法も!

プロパンガスを安全・便利に使うために、メーターの構造や数字の読み取り方、ガス料金の仕組みまで幅広くまとめました。

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さっそく見ていきましょう!

プロパンガスメーターの基本(仕組みと役割)

プロパンガスメーターとは

家庭でプロパンガス(LPガス)を使用する際に不可欠な計量機器です。

電気には電力メーターがあるように、ガスの使用量を積算して測定するのがガスメーターの役目です。

一軒家では玄関周辺や建物の外壁付近、集合住宅では各戸の玄関脇のメーターボックス内など、検針員が確認しやすい場所に設置されています。

メーターの役割

プロパンガスメーター(多くは「マイコンメーター」と呼ばれるタイプ)には、大きく2つの役割があります。

① 使用量の計量

内部のセンサーでガスの流量を測定し、使用量を立方メートル(m³)単位でカウントします。

家庭のプロパンガス販売店の検針担当者が月に1回このメーターを読み取り、その月の使用量を記録します。

ガス料金はこの使用量に基づき算出されます(料金計算式は後述)

メーターの表示桁数は通常4~5桁で、0.1m³単位まで計測可能なものが多くあります。

② 保安機能(安全装置)

万一の事故を防ぐため、自動でガスを遮断する安全機能が備わっています。

例えば次のようなケースでメーターが異常を検知すると、ガスをストップします。

  • 大きな地震を感知したとき(震度5相当以上の揺れ)
  • 長時間の連続使用(消し忘れなど)で異常と判断したとき
  • ガス圧の異常低下配管の破損(大量のガス漏れ)を検知したとき

安全が確認できれば、後述する*復帰方法(リセット操作)*によって自分でガスを再開させることも可能です。

ガスメーターの数字の読み取り方

プロパンガスメーターの表示部には、現在までの累積ガス使用量が数字で表示されています。

つまり新しいメーターでなければ、その月の使用量はわからない!

基本的な読み方はシンプルで、左から右へ数字をそのまま読むだけです。



例えばメーターに「0017013」のように数字が並んでいれば、それまでに17.013m³使用したことを意味します(上位の4~5桁がm³、下位の1~3桁が小数点以下の端数です)。

  • メーターによっては、右端に小さめの数字が1~3桁表示されている場合があります。
  • これは1m³未満の端数を示すもので、プロパンガスでは主に0.1m³単位で表示します。多くのプロパンガス会社の検針票では0.1m³未満を切り捨て、下1桁まで(0.1m³単位)読み取り記載してます。

使用量の計算方法

表示されている数字は累積値なので、前回検針時の値を差し引くことで当月(今回)の使用量が算出できます。

例えば先月の検針値が「0001200」、今月が「0005000」なら、この一ヶ月で3.8m³使用したことになります。

このように、自分でもメーターを読むことで現在までの使用量や前月からの増減を把握できます。

最近ではガス会社によっては、自動で使用量を測る機械が導入されていることもあります。

いずれにせよ、メーターの見方を知っておけば検針票が届く前に自分で使用量を確認できるので、節約や異常時の早期発見に役立ちます。

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ガスメーターに記載されているその他の番号についてもっと詳しく知りたい方はこの記事がおすすめです👇


都市ガスとプロパンガスのメーターの違い

ガスメーターは都市ガス用とプロパンガス用で形状や表示に若干の違いがあります。

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主な相違点を表でまとめました。

項目プロパンガス(LPガス)メーター都市ガスメーター
ガス供給方法敷地内のガスボンベまたは大容量タンク(バルク)から供給。地下埋設の**ガス導管(配管)**から供給
外観・サイズ比較的小型で灰色の筐体が多い。液晶表示窓付きが一般的プロパン用より大きく白色の筐体。液晶表示窓は通常なし
安全表示液晶に**「A」「B」「C」**等のコードや「ガス止」を表示(赤ランプ付)本体に表示窓がないため、異常時はランプ点滅で通知する機種が多い
安全機能マイコンメーター標準装備。地震や長時間使用など異常時に自動遮断マイコンメーター標準装備。大地震時は自動遮断する仕組み(機種により異常検知機能の差あり)
使用量の単位0.1m³単位まで計測し表示(0.1未満切り捨て)1m³単位で計測(1未満切り捨て)
その他特徴メーターに表示された17桁の使用場所番号でLPガスと判別可使用場所番号は10桁(検針票記載)

プロパンガスか都市ガスか分からない物件では、メーターを見れば判別できます。

屋外にガスボンベが無く、設置メーターが白く大型なら都市ガス、ボンベがあればプロパンガスです。また、プロパンガスメーターには液晶画面が付いている点も識別のポイントです。

検針票(ガス請求書)の見方

ガス会社から毎月届く検針票(ご使用量のお知らせ)には、その月のガス使用量や料金明細が記載されています。

ここでは検針票に載っている主な項目と意味を説明します。

使用量

その検針期間に使用したガスの量(m³)です。メーターの差引によって求めた数値で、プロパンガスの場合は小数第一位まで表示されます。「ご使用量○○㎥」と記載されています。つまり料理や給湯などでどれだけガスを使ったかを示す基本情報です​。

請求金額

その月に支払うガス代の合計額です。内訳である基本料金と従量料金(後述)を合計した金額で、消費税込みの総額が表示されます。「ご請求額○○円」と記載されています。

基本料金

毎月固定でかかる定額料金です。ガスを全く使わなくても発生し、ガスボンベの配送管理費や設備維持費などが含まれます。地域や契約によって異なりますが、一般的な戸建て契約で月額1,500~2,500円程度が多いです。

従量料金単価

ガス使用量に応じて課金される1m³あたりの料金単価です。検針票に「単価○○円」と明記されている場合もありますが、ない場合もあります。その場合でも請求額から基本料金を引き、使用量で割ることでおおよその単価を計算可能です。例えば基本料金1,800円、請求額8,000円、使用量10m³なら、(8,000-1,800)÷10=620円/m³程度と推定できます。

従量料金(使用分ガス料金)

実際に使用したガス量に従って発生した料金です。上記単価と使用量の積で算出されます(検針票では明細として記載がない場合もあります)。例えば単価620円で10m³使えば6,200円が従量料金、小計となり、これに基本料金を足した8,000円が請求額となります。

その他の記載

検針日、次回検針予定日、契約ガス種別(LPガス)、料金の内税/外税表示、支払期限や支払方法、お客様番号(使用場所番号)などが書かれています。使用場所番号はガス契約ごとの識別番号で、LPガスは17桁、都市ガスは10桁と異なります。また、ガス会社からのお知らせ欄に値上げや設備点検のお知らせが載ることもあります。

※検針票の形式は会社によって様々です。

一部の検針票では基本料金や単価が明記されず、使用量と請求額のみが記載される場合もあります。

その場合、利用者側では料金の算定根拠が分かりにくいため、気になる場合はガス会社に問い合わせてみると良いでしょう。

最近ではWebやアプリで検針情報を確認できるサービスを提供している会社もあります。

マイコンメーターのエラーコード表示と対処法

プロパンガスのマイコンメーター(microcomputer内蔵型メーター)は、異常が起きると液晶画面に**アルファベット(A・B・C)**の組み合わせと「ガス止」の表示を出し、赤いランプの点滅で異常を知らせます。

表示されるアルファベットの組み合わせによって、ガスが止まった原因をある程度知ることができます。

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代表的なエラー表示と意味、対処法は以下の通りです。

メーター表示例(+「ガス止」)主な原因対処法
A○Cガスの長時間連続使用を検知(消し忘れ・不完全閉止)ガス器具の消し忘れがないか確認し、全て消火・閉栓した上で復帰操作を行う。長時間使用していた場合は一旦使用を止め様子を見る。
○BCガス漏れ警報器の作動震度5以上の地震検知、またはメーターへの強い衝撃等ガス漏れ警報器が鳴っている場合は速やかにガス栓を閉め換気。「地震」「衝撃」の場合も念のため器具栓をすべて閉める。状況が落ち着いてから復帰操作を行う。
○BC(P付き)ガスの供給圧力低下を検知(短時間の大量消費かボンベ残量低下)全てのガス器具を止め、容器バルブが開いているか確認。問題なければガス販売店に連絡。ガス漏れの可能性もあるため、業者に点検を依頼する。
○○C想定以上の異常なガス流量を検知(ホース外れ・未接続栓の開放)ガスホースが外れていないか、未使用ガス栓を開けっぱなしにしていないか確認。不具合を直し換気してから復帰操作を行う。復帰操作中にガスを使うと再遮断されるので注意。

※表示中の「○」は何も表示がないことを示しています(例:「A○C」は真ん中の文字が表示されていない状態)。いずれの場合も赤ランプの点滅を伴います。エラーが出た場合は慌てずに上記原因を確認し、安全を確保した上で対処してください。表示された原因に応じて対処すれば、ほとんどの場合はご家庭でガスを復旧できます(復帰方法は次項参照)。原因が不明だったり「ガス漏れかも?」と不安な場合は、無理に復帰操作をせずガス会社へ連絡しましょう。

地震などで遮断後のガス復帰方法
(自分でできる復帰手順)

異常が解消され安全が確認できたら、メーターの復帰操作(リセット)を行うことでガスを再び使えるようになります。地震直後や消し忘れ解除後などに自分で行う基本的な復帰手順を説明します。

ガス器具の火をすべて消す・元栓を閉める

コンロや給湯器など使用中のガス器具をすべて停止し、器具の元栓(ガス栓)も全部閉じます。これは安全確認のため必須です(口火があるタイプの給湯器は口火も消してください)。

メーターの復帰ボタンを押す

通常、メーター正面か左下部に小さな押しボタン(黒や赤のボタン)があり、「復帰」「再開」などと書かれています。そのボタンをカチッと音がするまで2秒程度長押しし、液晶表示に変化が出たら指を離します。

ランプ点滅を確認し待機

ボタンを離すとメーターが復帰モードに入り、液晶表示部に「ガス止」などの文字が点滅し始め、赤ランプも点滅状態になります。メーター内部で安全確認動作が行われているので、そのまま何もせず約30秒待ちます。※この間にガス器具を絶対に使用しないでください。

復帰完了の確認

30秒ほど経つと、液晶表示の「ガス止」やアルファベット表示が消え、赤ランプの点滅も止まります。これはメーターが異常無しと判断し、ガス供給を再開したサインです。こうなれば復帰操作完了で、再びガスが使えるようになります。

ガスが出るか試す


コンロの火をつけるなどして、正常にガスが出ていることを確認しましょう。いつも通り使えれば復旧成功です。

以上がセルフ復帰の手順です。復帰できない場合(「ガス止」表示が消えない・再度遮断される等)は、まだ異常が続いている可能性があります。

その際は無理に繰り返さず、配管からの漏れなど重大な原因が考えられるため、速やかにガス販売店に連絡してください。

夜間や休日でも緊急連絡先に電話すれば対応してもらえます。

ガスが止まった時のメーター確認ポイント

「お湯が出ない」「コンロに火がつかない」など、突然ガスが使えなくなった場合はガスメーターを確認してみましょう。

多くの場合、メーターが何らかの異常を感知してガスを遮断している可能性があります。

メーター画面の表示確認 

メーターの液晶に「ガス止」や前述の**エラーコード(A・B・C)**が表示され、赤ランプが点滅していないか確認します。表示がある場合は安全装置が働いた状態なので、原因に応じて上記の対処・復帰操作を行いましょう(ガス漏れや地震以外で特に異常がなければ、自分で復帰可能なケースが多いです)。

メーターに異常表示がない場合


メーターを見ても何も表示がなく(通常待機状態)ガスが出ない場合は、ガスそのものの供給が滞っている可能性があります。例えばLPガスのボンベが空になったか、何らかの理由でガス会社が供給を停止した(長期不在や料金滞納など)ケースです。その場合はメーターにエラー表示は出ません。心当たりがなければ、ガス会社へ連絡して状況を確認しましょう。

その他チェック事項

自宅の敷地内でガス工事や設備点検が行われた直後なら、作業員が閉栓した元栓を開け忘れている場合も考えられます。また、集合住宅では自室以外の場所で元バルブが閉まっていることもあります。メーターとは別に屋外タンクのバルブや、中間バルブが閉じていないかも確認しましょう。


いずれにせよ、ガスが止まったらまずメーターの表示をチェックする習慣をつけると良いです。表示内容に応じて適切に対処すれば、落ち着いてガスを復旧できます。原因が不明で不安な場合は無理をせず、ガス会社や設備管理者に相談してください。

メーターで使用量を確認し節約につなげる方法

ガスメーターを活用すると、日々のガス使用量を「見える化」でき、節約に役立てることができます。以下に具体的な節約術を紹介します。

定期的な使用量チェック

メーターの数字を毎日または週1回程度チェックして記録しましょう。ノートやスマホのメモ帳に日時とメーター値(あるいはその差分の使用量)を書き留め、簡単なグラフにすると使用量の増減傾向がつかみやすくなります。例えば「お風呂をシャワーだけにした週は使用量が減った」等、節約効果を実感できます。

急な増加の原因を探る

前回チェック時より20%以上使用量が増えていた場合は注意が必要です。原因として、ガス漏れ(まずないとは思いますが念のため臭いや警報器を確認)、給湯器や暖房機器の故障・効率低下、あるいは生活パターンの変化(冬場で長風呂が増えた、料理の頻度が増えた等)が考えられます。思い当たる節がないのに異常に使用量が多い場合は、早めにガス会社に相談しましょう。

時間帯別の使用量を把握

可能であれば朝・昼・晩など時間帯ごとにメーターを見て、一日の中でどの時間帯に多くガスを使っているか把握します。例えば就寝前にメーターをチェックして朝また確認すれば、夜間にどれだけ給湯器の保温でガスを消費しているか分かります。不在時や深夜帯に使用量が多い場合、給湯器の保温設定が無駄になっていないか、ガスファンヒーターの消し忘れがないかなど見直せます。

季節ごとの使用パターン分析

ガスの使い方は季節によって変わります。一般に冬場は夏場の1.5~2倍のガスを使う傾向があります(湯沸かしや暖房で)。過去数ヶ月の検針票データや自分の記録から月ごとの使用量を比較し、季節変動を分析しましょう。そして季節に合わせた節約策を取り入れます。例えば夏場は給湯温度を必要以上に上げない(シャワーは38~40℃程度に設定)、冬場でも暖房の設定温度を20℃前後に抑える、長湯や追い焚きの回数を減らす等です。季節毎の効率的な使い方を心がけるだけでもガス代削減に繋がります。

機器の効率を意識する

古いガス機器は新しいものに比べて熱効率が悪く、無駄にガスを消費しがちです。給湯器やコンロを長年使っている場合は、省エネ性能の良い新しい機種への買い替えも検討しましょう。また、料理の際は鍋に蓋をしたり、火力を必要以上に強くしない、電子レンジや電気ケトルを併用するなどガス以外も活用すると効果的です。


これらの節約テクニックを日常的に実践しつつ、メーターで使用量をチェックすることで、どのくらい節約できたか確認できます。ガスの使い方を数値で把握すると節約のモチベーションも高まります。無理のない範囲で楽しみながら“節ガス”に取り組んでみましょう。

ガス料金の仕組み(基本料金・従量料金・地域差)

ガス料金の計算方法は、「基本料金 + 従量料金(単価×使用量)」というシンプルな構成です。

プロパンガスも都市ガスも基本的な仕組みは同じですが、料金水準や契約体系に違いがあります。

基本料金

毎月固定でかかる費用です。ガスボンベの配送や設備維持などのコストに充てられます。プロパンガスは各社が自由に設定でき、地域差もありますが、全国平均では約1,900円/月ほど(2022年時点)と報告されています。

従量料金

使用量に応じてかかる料金部分です。1m³あたり○○円という従量単価に、その月の使用量(m³)を掛けて算出します。例えば単価500円で10m³使えば5,000円が従量料金になります。この単価は各ガス会社や契約内容によって異なり、プロパンガスの場合は地域や会社により大きな差があります。

プロパンガス料金の相場

一般社団法人日本エネルギー経済研究所・石油情報センターの調査によると、全国平均では10m³使用時の月額料金が約8,832円(基本料金1,911円+従量料金)とのデータがあります。使用量5m³なら約5,410円です。地域別に見ると例えば関東地方で10m³約8,500円、北海道では約11,161円といったように差がありました。これは輸送コストや気温差(使用量の差)、事業者間競争の状況などによるものです。

都市ガス料金との比較

都市ガス(13Aなど)の方が一般的に割安と言われます。プロパンガスは公共料金ではなく自由料金のため、行政の規制がなく事業者ごとに価格設定が異なることが大きな理由です。その結果、都市ガスよりプロパンガスの方が1.5~2倍程度割高になるケースもあります。ただしプロパンガスは熱量が都市ガスの約2倍あるため、一概にm³単価だけで比較できない面もあります(少ない量で同じお湯を沸かせる)。しかし総合的に見てガス代は都市ガスの方が安くなる傾向が強いです。

地域差・契約差

プロパンガスは戸建て集合住宅か、貸与器具(ガス給湯器等)の有無、契約形態によっても料金が変動します。例えば集合住宅ではオーナーとガス会社の契約で料金が設定されており、戸建て契約より割高なこともあります。また、給湯器を無料貸与している契約ではその分ガス料金に上乗せされている場合があります。

以上のように、プロパンガスの料金は基本料金+従量料金で構成されつつ、その単価水準は地域・契約で様々です。毎月の検針票で基本料金と単価、使用量を確認し、家族構成や季節に照らして適切かどうか把握しておくと良いでしょう。

ガス料金が高いと感じたときの対処法

「プロパンガス代があまりに高い…」と感じたら、以下の点をチェックし必要に応じて対策を取りましょう。

平均や適正価格との比較

まずは自分の家のガス料金が地域の平均や適正価格と比べてどうか確認します。前述のように全国平均で10m³約9千円前後ですが、実際には8m³程度の使用で月1万円超えというケースも珍しくありません。プロパンガス料金適正化協会などでは地域別の適正価格情報を公開していますので参考にするとよいでしょう。「我が家は平均よりかなり高い」と分かった場合、次のステップに進みます。

ガス会社に問い合わせ・交渉

現在契約中のガス販売店に連絡し、料金プランの見直し交渉をしてみる価値はあります。「他社ではもっと安いと聞いた」「適正価格からかけ離れているようだ」と相談すれば、何らかの対応をしてくれる場合があります。特に急な値上げ通知が来た場合は、その理由を確認し納得できなければ値上げを拒否する交渉も可能です​propane-gas.or.jp。交渉次第では今まで通りの料金据え置きや、プラン変更による単価引き下げが期待できます​propane-gas.or.jp。ダメなら次の手段です。

ガス会社の切り替えを検討

プロパンガスは自由競争市場です。他に安い料金で供給してくれる会社があれば、契約を変更することで大幅にガス代が下がる可能性があります。切替は法律上利用者の自由で、基本的に費用もかかりません(ボンベ交換や配管工事が必要な場合は事前に説明あり)。インターネットで「プロパンガス 料金 見直し」などと検索すると、適正価格のガス会社を紹介してくれるサービスや一括見積サイトがあります。また前述のプロパンガス料金適正化協会(一般社団法人)では無料で相談・優良業者の紹介を行っています​。こうした機関を活用してみるのも良いでしょう。

賃貸物件の場合

賃貸住宅ではガス会社がオーナー指定になっており、入居者個人では変更できないケースが多いです。その場合でも、あまりに高額であれば管理会社やオーナーに相談し、ガス会社と交渉してもらえる可能性があります。全戸が同じ契約の集合住宅では簡単ではありませんが、「近隣相場と比べて高すぎる」といった客観的データを示しながら働きかけてみましょう。

公的な相談先に相談

ガス会社との話し合いが難航する場合や、自分では対処しにくいと感じる場合は、消費生活センターなど公的機関に相談する手もあります。各都道府県にはエルピーガスお客様相談窓口(LPガス協会運営)や石油情報センター(料金動向の情報提供機関)などがあり、問い合わせればアドバイスをもらえます。高圧ガス保安協会(KHK)なども保安面での相談窓口を設けています。一人で悩まず、専門機関を頼ってみてください。

契約上の縛りを確認

まれにガス会社から給湯器や暖房器具を無償貸与されている場合、一定期間内は他社に切り替えできない契約になっていることがあります。契約書類を見直し、違約金等がないか確認しましょう。もし切替が難しければ、前述の交渉で少しでも料金を下げてもらう方向で動くのが現実的です。

プロパンガス代が家計を圧迫するようなら、行動してみる価値は十分にあります。適正価格で提供してくれる会社に乗り換えれば、年間で数万円単位の節約になるケースもあります。「ガス会社を替えるなんて大変そう…」と思うかもしれませんが、実際の切替手続きは新しいガス会社が代行してくれるのが一般的です​



まずは信頼できる相談先に問い合わせ、現状より良い条件がないか探ってみましょう。

ガスメーターに不慣れな人への実用アドバイス

最後に、初めてガスメーターを扱う方向けに、日常で役立つポイントや注意点をまとめます。

メーターの場所と管理

引っ越したらまず自宅のガスメーターの位置を確認しましょう。戸建てなら屋外の壁際、アパートなら玄関脇のメーターボックス内にあります。メーターボックスに鍵がかかっている場合、管理会社から鍵をもらっておきます。普段からメーター周りに物を置かず、いつでも検針・操作できる状態にしておきましょう。

開栓時の説明を活用

プロパンガスを使い始める際(入居時など)は、ガス会社の担当者が来て開栓作業と安全点検を行います。その際にメーターの見方や復帰方法について説明を受けられることが多いので、しっかり聞いておきましょう。「ガス臭いと感じたらどうするか」「緊急連絡先はどこか」など不明点は遠慮なく質問してください。立ち会い者が自分一人で不安なら家族や詳しい友人に同席してもらっても構いません。

異常時は慌てず確認

ガスの火がつかないとき、まず落ち着いてメーター表示を見る習慣を持ちましょう。「ガスが急に止まると驚いてパニックになる」という声もありますが、メーターの指示通りに対応すれば大丈夫です。特に**「ガス止」表示と赤ランプ点滅は「何か異常が起きてガスを止めています」という合図なので、原因を考えましょう(消し忘れはないか、地震は無かったか等)。そして本記事の手順を思い出しながら対処してください。ガス漏れの疑いがある場合は換気と避難が先ですので、復帰操作は行わずガス漏れ専用通報先**(各社共通の緊急連絡先)に連絡します。東京ガスなど都市ガスの地域では「ガスもれ通報専用電話:「※ガス漏れ110番」」がありますが、プロパンガスの場合は契約先の販売店または保安機関に連絡します。

ガス使用のコツ

メーターと上手に付き合うことで、ガスを安全かつ経済的に使えます。日頃から検針票をチェックしてガス代の内訳に関心を持つ、メーターを見て自分の使い方を振り返るといった姿勢が大切です。「今月は先月より〇m³多いけど、寒かったからかな」などと把握できれば、無駄遣いを減らすきっかけになります。ガスコンロの種火はこまめに消す、長時間留守にするときは給湯器のリモコンを切るといったちょっとした工夫も効果的です。

困ったときの相談先

ガスメーターやガス料金について分からないこと、不安なことがあれば放置せず相談しましょう。契約しているガス販売店のカスタマー窓口に電話すれば、プロが丁寧に教えてくれます。プロパンガスは地域の小さな事業者が担当している場合も多いですが、逆に顔の見える関係を築ける利点もあります。定期点検の担当者に直接質問するのも良いでしょう。また、公的なガス相談窓口(前述)や自治体の消費者相談窓口も頼りになります。

以上、プロパンガスメーターの使い方・読み方に関する総合ガイドでした。ガスメーターは「安全を見守る番人」であり、上手に活用すればガス代節約のパートナーにもなります。正しい知識を持ってプロパンガスを賢く使い、安心で快適な暮らしに役立ててください。

 ガス会社を変えたい方へ
【重要情報】をおしらせです!

実は、今使っているガス会社から、ほかのガス会社に変えられないことがあります。

理由は、「ガスボンベを運ぶ人(会社)」が決まっていたり、 ガスを売るお店(卸売り店との関係など)が特別な関係にあることがあるからです。

たとえば…

配送委託(はいそういたく)

「ガスボンベを運ぶ仕事」をほかの会社にお願いしている状態。 そのため変更したいガス会社のガスボンベ配送を、 今のガス会社が担当している場合は変更できないことも!

卸売り・小売り

大きな会社がガスをまとめて売り、 小さなお店がそれを仕入れてお客さんに販売する関係。 この場合「同じグループなので変えられません」と言われることがあります。

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適正価格と平均価格の差額|10 m³ 2025年
プロパンガス 適正価格と平均価格の差額
(10 m³・税込 / 2025年)
地域適正価格平均価格差額
北海道5,830円9,911円+4,081円
東北5,720円9,644円+3,924円
関東4,950円8,241円+3,291円
中部5,500円9,021円+3,521円
北陸6,710円10,736円+4,026円
近畿6,380円9,008円+2,628円
中国6,160円9,856円+3,696円
四国6,160円9,856円+3,696円
九州6,160円9,784円+3,624円
沖縄6,050円9,200円+3,150円
全国平均9,458円
※10 m³ は 2〜3人暮らし(毎日シャワー+週3回自炊)の目安使用量
📰 Media Pick
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Chunichi

中日新聞が LPガス料金の“地域格差” を報道 —『自由料金の盲点、家計直撃』

東海地方の代表紙も ガス料金の不透明さ に注目。 平均価格と適正価格の差 を明示し、 「比較・診断が節約の第一歩」 と訴えています。

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📰 Media Pick
Enerun
Nikkei

日経新聞が LPガス料金の“見えない割高” を特集 —『地域で最大2倍の価格差、家計圧迫が社会問題に』

プロパンガスの適正価格と平均価格の乖離が “家計インフレ”の新たな火種 として報道。 当協会のデータも引用され、料金診断の必要性がクローズアップされています。

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📰 Media Pick
Enerun
Yomiuri

読売新聞が ガス料金の“不透明さ” を警鐘 —『利用者保護へ情報開示と競争促進を』

大手紙が相次いで LPガス問題を報道。 「契約の見直しが家計守る鍵」 と主張し、 当協会のデータを引用して 料金診断の重要性 を説いています。

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